3月10日に合格発表があった東大キャンパスで、195人に緊急アンケート! 好きな著名人や愛読書、意外な苦手科目、センター試験自己採点結果などを聞いてみました。
◆センター試験結果は?
まずはセンター試験の自己採点結果を見てみよう。188人が回答した。平均点は823点。最高点は885点、最低点は758点だった。点数分布は800点台と、820~840点台の2カ所に山ができ、「東大はセンター9割」を象徴するかのような結果となった。
今年は全科類で第1段階選抜を実施。昨年に比べると、理科I類を除く5科類で選抜合格者の平均点が上がり、上がり幅が最も大きかったのは文科II類の13.28点だった。
ただ、東大入試では、センター試験の得点を900点満点から110点満点に換算し、440点満点の2次試験との計550点満点で合否が決まる。そのため、ほかの大学以上に2次試験での得点力が問われ、第1段階選抜をギリギリで突破しても2次試験で挽回(ばんかい)することができる。センター試験の自己採点で758点だった理科I類合格の男性も、2次試験に自信があり、「想定の範囲内だった」と笑みをこぼした。
◆苦手科目はある?
苦手科目(16科目、複数回答可)の回答があったのは192人、うち2人は「なし」。
文理別に見ると、顕著な傾向が出た。文系(81人)では数II・Bに31人、数I・Aに23人と、数学を苦手とする傾向が出た。半面、倫理と政治・経済は0人、理科は4科目合計で7人だった。
これに対し、理系(110人)では、現代文41人、古文29人、漢文26人と、国語3科目が多かった。東大の2次試験では国語があり、しかも漢文が出題されることで有名。センター試験後も古文・漢文を勉強する必要があり、苦手な受験生は最後まで手を焼いたことだろう。
◆東大を目指した理由
志望理由では、「日本一だから」「トップを目指したかった」と、日本最高峰の大学であることを50人が挙げた。文科I類の大竹優貴さん(渋谷教育学園幕張)は「受験するからには一番を目指したい」。