村上議員に連絡を取ると、すぐに他の被害者の方々ともつないでくださった。そして今、私たちはちょっとした「グループ」になってきている。目的は、加害者にキッチリ落とし前つけてもらうこと、こんなことは許されないのだと公論化すること。少なくとも沈黙した分だけ、私は声をあげようと決めた。
差別や暴力は被害者の人生を中断させる。時間を奪う。最悪なのは、加害者は「許してもらえる」とどこかで甘く考えていること。何より腹立たしいのは、村上議員のもとにはいまだに物が送りつけられていることだ。女には何をしてもいいと思っているのか。その差別の連鎖、根を絶ちたい。
犯人は、どういう人なのだろう。女か男かもわからない。年齢もわからない。なぜ、私なのか。あなたの場所からは、物を言う女はどのように見えているのか。今日も、誰かの住所を調べ何かを送っているのか。何を伝えたいのか。いつかキッチリ表に出てきて、あなたの言葉で話してほしい。
※週刊朝日 2019年2月15日号