安いものを高く売って相当ボッタくっているんだから、かなり儲けは出るはず。その金(血税)、誰と誰で山分けするんでしょうな?

 大林組などJVだけがうまくやったってことなら、国は相当間抜けってことになる。それもマズイが、誰もそんな風に思うわきゃないわな。JVを贔屓(ひいき)することによって、得する輩がいるんでしょ。

 一時、たった0.6%の生活保護の不正受給をあげつらい、生活保護自体を鬼のように叩く政治家がおったが、税金の不当使用、どっちがワルだと思う?

 開催費が当初いわれた額から、何倍にも膨れ上がりそうな東京オリンピックだっておなじじゃないの?

 そりゃあ、オリンピックは東京でやらなくてもいいんじゃないか、などといおうものなら、鬼の形相になる輩もいるわな。自分の儲けを考えている輩。それしか考えない輩。そのくせ、政権に反発するようなことをいうと、「売国奴」だの、ののしるんだよ。どっちが? 彼らに国民に対する愛情や正義は、一切ない。

週刊朝日  2019年2月8日号

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室井佑月

室井佑月

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中

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