「あえていうなら、直訴を会話にかえるくらいか」

 だが、2019年1月7日時点では「直訴」のままで、訂正はされていない。

 前出の鎌塚市議はこう怒る。

「明石海峡大橋の無料化直訴と書けば、市民の多くが皇室の政治的な利用ではないかと疑念を抱くのは当然。門市長は、ユーモアのある文章だと読むべきといい、反省がありません」

 筆者が「広報やブログに繰り返し、皇太子殿下への直訴と書くと、皇室の政治的利用と誤解する市民がいるのでは?」と門市長に真意を尋ねると、驚くべきことに訂正する意思はないと答えた。

「あれは、冗談、ブラックユーモアですわ。面白おかしく書いているだけ。こんなアホが一人くらいおってもいいやろうという感じです。普通の市民ならブラックユーモアであることがよくわかるはずですよ。だから訂正とかそんなことはしません」

 果たしてブラックユーモアで済まされるのだろうか…。(今西憲之)

※週刊朝日オンライン限定記事

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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