室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。自らの子育てを綴ったエッセー「息子ってヤツは」(毎日新聞出版)が発売中
室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。自らの子育てを綴ったエッセー「息子ってヤツは」(毎日新聞出版)が発売中
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イラスト/小田原ドラゴン
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<麻生太郎副総理兼財務相は27日、東京都内であった自民党議員のパーティーで、入管難民法改正案を巡る野党の国会対応を批判した。高市早苗衆院議院運営委員長(自民党)の解任決議案を検討した動きに触れ「否決されれば解任しようがなくなるから、普通は会期末に出す。最近は野党に素人が多いせいかもしれないが、こんな早々と出すばかがどこにいるんだ」と述べた>(11月27日の日刊スポーツ電子版)

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 カーッ! 腹たつ。こっちとは数が違うんだからなにをやっても無駄よ、このバーカ、といったわけだ。

 こういう男がこの国のナンバー2であることに愕然とするが、彼がいっていることも一理ある。

 野党のみなさん、これからどうするのですか?

 TAGという名のFTA、水道法改正、種子法廃止、米国から武器を押し付けられリボ払い。確実に安倍自民はこの国を壊しにかかっている。

 もはや、右か左かも、老人か若者かも、富める者か貧する者かも関係ない。この国がいつまでも存続して欲しいと思う人にとって、安倍自民は敵じゃないのか?

 一部、この国やこの国で生きる人がどうなっても、自分だけ儲かれば……という悪魔みたいな人間もいる。悪魔は恐ろしいから、そこに引きずられる人間も。

 それと、自分や家族が生きるだけで精一杯で、世の中に無関心な、騙されていることすらわかっていない人がかなり多くいる。

 そういう人々も、華やかな東京五輪や大阪万博のニュースの裏で、安倍自民がなにを行おうとしているのかきちんと知れば、拳を振り上げる……までいかなくても、眉をひそめると思う。

 多くの国民の目覚めが必要。そのためにはメディアが動かなくちゃ。

 新聞だけじゃなく、ニュースやワイドショーで何日も何日も報道せざるをえない話題を作らなきゃ。

 あたしは今の野党がヘボだとは思わない。ただ、相手が悪すぎる。嘘がバレて恥ずかしいとか、ズルをして良心が痛むとか、そういう人間らしい感情を持たない人たちなんだもん。

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室井佑月

室井佑月

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中

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