著名人がその人生において最も記憶に残る食を紹介する連載「人生の晩餐」。今回は野球解説者・山本昌さんの「とき」の「ホルモン焼き」だ。
【写真】肉の香ばしさがたまらない!七輪でちりちりと焼く「ホルモン焼き」がこちら
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僕は神奈川県茅ケ崎出身です。ここは同級生が20年以上前に地元で開いた店。彼は小学校の少年野球時代から、ともに汗を流した仲間のひとり。中学校の野球部で彼はキャプテンを務めていました。当時の僕は補欠のピッチャーで、まさか将来、プロ野球選手になるとは夢にも思っていませんでしたね。
毎年1月に野球部の監督やOBたちと集まって新年会を開くのですが、場所は毎回ここと決まっています。母校でコーチをした時は、時間に余裕がある限り立ち寄りますね。何しろ庶民的な雰囲気がいい。しかも嬉しいことにボリューム満点だし、炭火焼きにした肉は最高にうまい。なかでも僕はカリッと香ばしい鳥かわが好き。それを知ってる店主が、いつも皿に山盛りにします(笑)。鳥かわとハラミは甘めの醤油だれ、カシラは塩で。いつも3人前ずつくらい食べるかな?
来年の年明けもここに行けばまた仲間に会える。思い出話に花を咲かせ、笑顔で新年を祝いたいと思っています。
「とき」 神奈川県茅ケ崎市円蔵1−24−23/営業時間:16:00~22:00/定休日:火
※週刊朝日 2018年11月23日号