大人気キャラクターの安室透。今作ではコナンの敵か味方かわからぬ不穏な動きを見せる(c)2018 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
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4D上映では、助手席に乗った気分で安室のドライブテクニックを体感できる(c)2018 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
大迫力のアクションシーンを体感できる劇場版「名探偵コナン ゼロの執行人」4Dアトラクション執行上映は10月19日から(c)2018 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

 安室と言えば、9月に引退した平成の歌姫、安室奈美恵さんを多くの人が思い浮かべるだろう。だが、漫画やアニメファンの間では、「安室透」がナンバーワン候補になる。この安室さん、女性を中心に大人気のキャラクターで、登場する映画が大ヒット。本家の安室ちゃんに負けないぐらいの勢いなのだ。

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 安室透は人気コミック・アニメ「名探偵コナン」のキャラクター。4月に公開された劇場版『名探偵コナン ゼロの執行人』でも活躍している。安室さん人気もあって、映画は週末観客動員数(興行通信社調べ)で7週連続1位。興行収入は10月14日時点で86.7億円(同社調べ)を記録。前作『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』の68.9億円を上回って、シリーズの収入記録を更新した。

 さらに、4Dアトラクションによる上映が、10月19日から3週間限定で行われる。4Dでは、上映中のシーンに合わせてシートが動き、水(ミスト)や風、フラッシュなどの特殊な演出を体感することができる。

 劇場版シリーズの4D上映は、本作で2作目だ。1作目は『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』(2016年公開)で、今年2月に3週間限定で上映された。小学館クロスメディア事業センターの担当者は、こう説明する。

「『純黒の悪夢』の4D上映は、たくさんの方に楽しんでいただきました。今回の『ゼロの執行人』についても、4D上映を望む声がSNSなどであり、ファンサービスとして実施することになりました」

 今回の4D上映のキャッチコピーは、安室さんを前面に出している。

「安室と揺れろ! 安室と濡れろ! 安室と飛べ!」

 ラストのアクションシーンを、安室さんが運転する車の助手席に乗った気分で楽しめるのが、最大の魅力だという。

 名探偵コナンは、週刊少年サンデー(小学館)で1994年に連載が始まり、単行本が95巻まで出ている長寿作品。謎の組織に薬で体を縮められた高校生探偵・工藤新一が、江戸川コナンとして組織に立ち向かう物語だ。安室さんは単行本の75巻から登場するキャラクターで、昔のファンには知らない人もいるかもしれない。

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