トークショーでラジオ体操について語る草刈正雄(撮影・澤田 憲)
トークショーでラジオ体操について語る草刈正雄(撮影・澤田 憲)
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映画「体操しようよ」は、どんな世代でも共感でき、笑えて泣ける作品だ(撮影・金井尭子)
映画「体操しようよ」は、どんな世代でも共感でき、笑えて泣ける作品だ(撮影・金井尭子)
映画「体操しようよ」は11月9日から全国ロードショー。小説版(朝日文庫)は全国の書店、ASAで発売中
映画「体操しようよ」は11月9日から全国ロードショー。小説版(朝日文庫)は全国の書店、ASAで発売中

 国民の健康増進のために考案され、老若男女になじみのある「ラジオ体操」をモチーフにした映画が公開される。主演の草刈正雄と監督の菊地健雄がその要点を語る。

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 映画「体操しようよ」の公開を記念し、俳優の草刈正雄(66)が9月末に東京都内でトークショーに臨んだ。撮影現場でのエピソードのほか、体形維持や若さを保つ秘訣についても、本人の口から語られた。

「体操しようよ」は、今年90周年を迎えたジオ体操をテーマにした作品だ。

 18年前に妻を亡くして以来、会社員時代は娘に家事を任せきりにしてきた佐野道太郎。定年退職を機に、娘から「親離れ宣言」をされ、“主夫”として第二の人生を始める。

 当初は慣れない家事や地域デビューに悪戦苦闘。地域のラジオ体操を通じ、さまざまな世代の人々とかかわることで、少しずつ自分の人生や娘との関係を見直していく。

 道太郎を演じた草刈は、自身も子どものころに参加したというラジオ体操のエピソードを披露した。

「体操が終わった後にハンコを押してもらうのが楽しみでね。あのころは、切手とかコマとか、何でも集めるのが流行っていたんです」

 と、昔を懐かしんだ。

 トークショーには、メガホンを取った監督の菊地健雄も参加。草刈について、

「共演者やスタッフを引っ張ってくれる懐の大きさを感じました。道太郎は地味な中年男性の設定ですが、草刈さんは、どんなダサい服を着ても、全部かっこよく見えてしまって……」

 と、モデル出身の草刈を持ち上げ、会場の笑いを誘った。

 若いころと変わらない、抜群のスタイルを維持している草刈。「若々しさを保つ秘訣」を問われ、こう答えた。

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