


芸人としてのみならず演歌歌手や俳優にとマルチな活動を続ける友近さんと、近年「クリエイターズ・ファイル」でも新たなブームを引き起こしたロバート秋山さん。そんな2人が最近タッグを組んで、映像配信サービス「大阪チャンネル」で、本格的な映画シリーズを制作しているという。
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その名も、「国産洋画劇場」。それは、“洋画を国産で作る”という、これまでにない試みだ。たとえば、「六城(ろくき)」、「船と氷山」といったタイトルからして、パロディ要素満載のエンタメ映画なのだが、主演の2人を直撃したところ、どうも様子がおかしい……。
――「六城」を拝見させていただきました。これ、「ロッキー」ですよね?
秋山:え? なんですか?
――ロッキー・バルボアという人物が出てくる映画をご存じないですか?
秋山:自分で映画作ってて申し訳ないんですけど、あまり映画見ないんですよ。見ると、自分のアイデアが狭まりそうな気がして。
友近:ほかの映画のテイストが入っちゃうのが嫌なんですよね。
秋山:友近さんとは20年くらい前から、いつかこんなのをやりたいって案を練ってたんですよ。このストーリー、なんか見たことあるぞ、みたいに思う人がいるかもしれないんですが、僕らは完全オリジナルでやってるつもりなので。
――「見たことあるぞ」的な要素がふんだんにありましたが……。
秋山:六城という人物は、元々ものすごく強い力士だったんですが、ちょっとした不祥事に巻き込まれたりして、引退して闇の力士になってしまったんですね。でも、ある一人のフィアンセと出会って、もう1回土俵に立つために這い上がっていくというストーリーなんです。
――ストーリーは、やはり「ロッキー」ですよね。ヒロインのエイドリアンはペットショップで働いていましたが、「六城」で友近さん演じるヒロインは和菓子屋さんで働いています。
友近:和菓子屋というか、団子屋さんの店員ですね。
秋山:やっぱり国産なので、食べ物も含めて全部、和のものにしています。ほかにも、すきやきとか、とにかくジャパンブランドを選んでますから。
友近:団子屋さんで働く、人見知りの日本人らしい女性の役なので、目線とか歩き方とか、後ろ姿まで気を使って演じましたね。ラブシーンも、経験がない女性ですから、たどたどしさや不器用さを出すように心がけました。