ミニスカートにルーズソックスで青春を謳歌していた90年代の女子高校生の二十数年後を描いた映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」(8月31日公開)。主演の俳優・篠原涼子さんと作家・林真理子さんとの対談では、映画と同じ90年代の話題で盛り上がりました。
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林:今度の篠原さん主演の映画、ミニスカートにルーズソックスで青春を謳歌していた90年代の女子高校生たちが、二十数年を経て悩みや苦労をかかえる大人になって、その二つの時代が交差しながら描かれていきますね。女子高校生たち、カワイくてカワイくて。
篠原:そうなんです。めっちゃカワイいんですよ。
林:20年前は、キャッキャはじけながら歩いている女子高生たちとすれ違うと「何よこの子たち」「うるさい」とか思っていたけど、今はなつかしいなと思っちゃって。
篠原:なつかしいですよね。「あのころ私はこうだったな」と思い出すこともたくさんあって。
林:仲間と会話もしないでスマホをいじってる今の女子高生たちを、20年後の彼女たちが見て、「今の子っておとなしいよね」って言うシーンがあるけど、確かにそうだなと。
篠原:スマホなどを介さない、直接の会話が主だった世代は2000年あたりが最後だったのかな、と思うんです。今はデジタル化しちゃって、会話によるコミュニケーションがほとんどなくなってますよね。
林:この映画、90年代の女子高生の雰囲気が、すごくよく出てる。ルーズソックスと上履きのはき方とかね。確かに当時の子たち、カラーのサングラスしてたなとか、いろいろ思い出しちゃいました。
篠原:そうなんですよ。
林:よくここまでこまかく再現したなって感動しちゃった。プリクラの機械も当時のものだし、カラオケボックスで女子高生たちが熱唱するシーンでは、カラオケの機械もちょっと古いものだった。
篠原:林さん、すごくよく見てますね(笑)。
林:三浦春馬さんのロンゲのDJとかも、「そうそう、こんな感じだったよな、あのころ」って。