お笑い番組「笑点」(日本テレビ系)でおなじみの落語家・桂歌丸さんが7月2日、COPD(慢性閉塞性肺疾患)のため、81歳で亡くなった。
【写真】33年前の歌丸さんと歌春さん 真打ち披露でのツーショットがこちら
笑点メンバーに「病気のデパート」と名付けられていた歌丸さん。約20年前から病気と闘ってきた。一番弟子の桂歌春さん(68)がその様子を明かす。
「最初の命にかかわる病気は約20年前。腸に穴が開き、そこから便がおなかに回って、腹膜炎の一歩手前になりました。そのときは救急車で運ばれて一命を取り留めました」
病気を抱えながらも、高座を何より大事にしてきた。
「痩せすぎで十二指腸が大動脈に圧迫されて、食べたものがおなかに入っていかずに腸閉塞になったし、10年くらい前から腰を悪くし、脊柱管狭窄症でした。腰の手術は2年ごとに3回くらいしました。実は、飛行機に乗るのはドクターストップがかかっていたんです。でも、どうしても地方公演に行かなければならず、乗っていました」
晩年は禁煙に取り組むが、ヘビースモーカーだった。
「缶ピースが好きで1日60本吸う生活をずいぶん長いこと送ってました。『みんながたばこをやめても、私は意志が強いからやめない』なんて言ったこともありました」
あまり知られていないが、歌丸さんは動物好きで、数年前まで家じゅう、ペットだらけだった。