放送作家・鈴木おさむ氏の『週刊朝日』連載、『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。鈴木氏は「地震の危険度測定調査」に衝撃を受けたという。
* * *
千葉、群馬ときて、大阪で震度6弱。日本に住むことは地震と共に暮らすことだと思わないといけない。日本はいつどこに地震が来てもおかしくない。大阪で地震が起きた日、高槻で起きた火災をテレビで中継していた。地震は地震だけじゃなく、津波はもちろん、火災の怖さもあるのだと改めて思う。
もし、今、地震が来たら自分が住んでる地域ってどんな状況になるのか?と考えながら検索していたら、あるサイトを見つけた。これがどのくらいメジャーなのか知らないが、けっこう衝撃を受けました。
東京都都市整備局が発表している「地震に関する地域危険度測定調査」って知ってますか? 東京都は、都の震災対策条例に基づき、昭和50年に第1回を発表してから定期的に建物などの最新のデータを入れておよそ5年ごとに調査を行い、現在は、8回目のデータが発表されているんです。東京都が正式にこういうものを発表していたなんて知りませんでした。
建物の倒壊危険度、火災危険度、総合危険度を測定し、危険性の度合いを五つのランクに分けて評価しているのです。
ランク1だと危険性が低く、5だと危険性が高い。
そして、いきなり東京都の地図に、色づけされたマップが公開されています。危険度ごとに色が塗られています。半分くらいは危険度1~2なのですが、危険度4、5のところもはっきりと記されている。
それがどこの場所なのかは自分の目で確かめていただくとして。
地図以外に、詳しいことが書かれたリサーチデータをダウンロードして見ることができます。そこには「○○区○丁目」までのデータが出てくるんです。ドキドキしながら自分の住んでいる区と丁目を探してみると。危険度ランクは1だった。ほっとする。良かった。仕事場のある場所も調べてみると、そこもランクは1。ただ、近くの場所はランク2だったり、3の場所もあったりする。自分のところが1でも、近くは3だったりすると、保育園がある場所は? 帰り道は?とか、いろいろ調べてしまう。