登龍 麻布店東京都港区麻布十番2-4-5/営業・11:30~21:00L.O./休日・火(撮影/門間新弥)
登龍 麻布店
東京都港区麻布十番2-4-5/営業・11:30~21:00L.O./休日・火(撮影/門間新弥)
北京皇麺(コーメン)東京・麻布十番大通りで創業54年の中国料理の老舗。名物「北京皇麺」(1800円)は、老鶏と豚骨を長時間煮込んだコラーゲンたっぷりの熟成醤油仕立て。特製ちぢれ麺はコシが強く、チャーシューや味付き卵が食欲をそそる。青唐辛子を添えてピリ辛風味を味わってもよし。皮も餡もすべて手作りの「焼餃子」は5個2100円。税別(撮影/門間新弥)
北京皇麺(コーメン)
東京・麻布十番大通りで創業54年の中国料理の老舗。名物「北京皇麺」(1800円)は、老鶏と豚骨を長時間煮込んだコラーゲンたっぷりの熟成醤油仕立て。特製ちぢれ麺はコシが強く、チャーシューや味付き卵が食欲をそそる。青唐辛子を添えてピリ辛風味を味わってもよし。皮も餡もすべて手作りの「焼餃子」は5個2100円。税別(撮影/門間新弥)

 著名人がその人生において最も記憶に残る食を紹介する連載「人生の晩餐」。今回はタレント・高田延彦さんの「登龍 麻布店」の「北京皇麺(コーメン)」だ。

【高田延彦さんおすすめ「北京皇麺」の写真はこちら】

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 格闘家時代、体重を増やして鍛える必要があったのですが、僕は太りづらい体質でした。だから食べることが本当に苦痛で仕方がなかったんです。でも引退したら、無理して食べなくてもよくなった。そこで初めて食の楽しみを知ったんですね。

 なかでもこの麺は、チャンピオンクラスの好物です。なんといってもキラキラと黄金色に輝く極上スープがたまりません。一見シンプルな醤油仕立てなのですが、飲むとものすごくコクがあって、なおかつ上品な味。煮卵もまるごと1個入って満足度が違います。夏場に「今日はさっぱりと冷やし中華にしようかな」と思って店に入っても、席に着いたら思わず「皇麺ください!」って頼んでしまう(笑)。

「焼餃子」もこの店の名物ですが、皮が薄すぎず厚すぎず、肉がギュッと詰まって、肉汁がプシャーッと飛び散るくらいたっぷりで。醤油もつけず、刻んだ青唐辛子をのっけて食べるのが好み。ふと思い立っては、また無性に行きたくなる。この先も通わずにはいられません。

「登龍 麻布店」東京都港区麻布十番2‐4‐5/営業時間:11:30~21:00L.O./定休日:火

週刊朝日 2018年6月29日号