妻は野崎氏が結婚後も複数の女性と交際していた、と明かし、2人の間では離婚話も時折、出ていたことを認めた。

「(野崎氏は女性関係について)オープンでした。私が東京から戻ると社長は『男と会っているんだろう』ってすぐ言ってくる。私が『社長も女の子を家に呼んでるじゃん』って言うと『私はいいんだ』って開き直った」「東京に戻ったら、社長から1日に30回ぐらい電話があり、私が電話に出なければ、『離婚する』と怒ることもあった」

 今年2月に結婚した野崎氏と妻だが、その関係は必ずしもうまくいっているとはいえなかったようだ。野崎氏が経営する会社の従業員がこう話す。

「社長の話といえば、女か金儲けか、戦争時代に自分はくず鉄を拾い、裸一貫からのし上がったとかの自慢話。そして安倍政権、北朝鮮問題ですね。妻はまったくそういう話に興味がなく、和歌山に来たばかりの時は社長の前で『それググってみるね』とスマホでやっていた。社長はググるの意味がわからずポカンとしていた。そのうち、社長と一緒に複数の人がいると話が呑み込めないのでLINEでその場にいる人に『社長、何を言っているんですか』と聞くこともあった。こりゃ長く続かないと思った」

 野崎氏と従業員の不信感は、3月に妻の反対で結婚式を中止したこと、4月にインドネシアから妻あてに届いた小包などがきっかけで募っていったという。

「社長自身は奥さんにぞっこんで結婚したものの、彼女の過去について何も知らなかった。だが、様々なことが耳に入るようになり、不信感を募らせていた。社長は『家の事、なんもしない。あの女はあかん』と言うようになっていました」(前出の従業員)

 妻の告白で様々な新証言が飛び出した紀州のドン・ファン怪死事件の謎が解ける日は来るのか。(取材班)

※週刊朝日オンライン限定記事