■漆畑医師がすすめる、敏感肌を抑えるための生活習慣

・栄養バランスのとれた食事を規則正しくとる
・ウォーキングなどの適度な運動習慣
・6時間以上をめやすに十分な睡眠をとる
・ストレスをため込まず、運動などで健康的に早めに解消
・お酒を飲み過ぎない
・規則正しい生活を心がける
・たばこはやめる
・食事では肌のもとになるたんぱく質は十分にとる
・糖質や脂質はとり過ぎない
・さまざまな食品をとり入れる
・香辛料、甘い飲み物はとり過ぎない

 敏感肌を抑えるもう一つの柱「保湿」について、漆畑医師は次のように解説する。

「多くの患者さんは保湿不足のために、肌に炎症やかゆみを引き起こしています。適切な洗浄をして肌を清潔にしたうえで、十分な保湿をして肌の潤いを保つことで、体外の刺激から肌を守ることが可能になります」

 実際に、脂漏性皮膚炎やアトピー性皮膚炎をベースにした敏感肌に対して、とくに薬剤を使うことなく、クリームやローションなどの保湿剤だけで長期にわたって症状を抑えているケースは珍しくない。漆畑医師はこうアドバイスする。

「このほか紫外線や花粉、ホコリなども肌のバリアー機能などを低下させるため、できるだけ避ける必要があります。化粧品を使う人なら、化粧品の種類や使い方も見直してみましょう。今は敏感肌やアトピー肌でも安全に使える化粧品がたくさん市販されています。また、かゆみなどで日常生活に支障が出ているなら、まず皮膚科医に相談してください」

(文・近藤昭彦)

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