目指せ全駅制覇! 日本全国の珍しくて難しい駅名を「みんなの漢字」からピックアップしてお届けします。今回は、天橋立をはじめとした風光明媚な丹後半島を走る京都丹後鉄道。簡単な駅名から難問へ、挑戦してみましょう。沿線の地名の由来を見てみると、古代から伝わる知られざる伝説の数々に出合うことができます。
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京都丹後鉄道は、京都府北部の丹後半島を走るローカル鉄道です。国鉄だった宮舞線・宮豊線と、1988年に開通した宮福線の3路線から構成され、JR線との直通特急も運行しています。
■上下分離方式で出直し中
かつては「北近畿タンゴ鉄道」を名乗る第三セクター鉄道でしたが、赤字額が膨らんだため、2015年4月に「上下分離方式」を導入。同鉄道は鉄道施設を保有しつつ、高速バス事業などを手がけるウィラーグループ傘下のウィラートレインズに列車運行を引き継ぎ、「京都丹後鉄道」として経営再建を目指しています。
■【設問】この駅名、読めますか?(答えは最後)
Q1 西舞鶴
1924(大正13)年に開業。田辺藩の城下町として栄えましたが、版籍奉還(1869年)の際に紀伊田辺藩との混同を避けるため名称変更を命じられ、「舞鶴」に改称しました。田辺城が鶴の舞う姿に似ていて「舞鶴(ぶがく)城」と呼ばれたことによります。
Q2 天橋立
1925(大正14)年に開業。日本三景の一つとして知られる「天橋立」は、天へ続く架け橋に見えることから命名されたといいます。世界的な観光地とあって、宮福線経由で当駅と京都駅を直通する特急「はしだて」が毎日運行しています。
Q3 東雲
1924(大正13)年開業。由良川は下流では大雲(おくも)川とも呼ばれるが、「東雲」はその東岸に位置することに由来しています。東雲駅は東京臨海高速鉄道りんかい線とJR石北本線にありますが、石北本線の駅名は「とううん」と読みます。