でも、あたしは関係ないとは思えないのだ。安倍さん自身がそういう人じゃん。国内の身近な人にも、外国との付き合い方も、敵か味方か、贔屓するか排除するか、好きか嫌いか分けたがる。
アメリカは正しいと決めていて、周辺のアジア諸国は敵認定。
選挙前に出演するテレビ番組も好き嫌いで選び、読売新聞と産経は好き、朝日と東京と毎日は嫌い。
いいや、それぞれの新聞社の中でも、安倍擁護派と反発派で真っ二つに分かれ、揉めていると聞いた。
なぜそうなるのか?
安倍さんが、これだけ長く首相をつづけられたのは、運も才能のうち、たしかに彼に強烈なカリスマ性みたいなものがあるんだと思う。
だからこそ、彼が大好きなのか、大嫌いなのかということでも、我々は分断された。
その分断が、かなりきつい。
一日も早く、彼は過去の人となって、その話題が毎日、出てこない世の中になってほしい。
※週刊朝日 2018年4月13日