今年も映画館にあの人気アニメが帰ってくる。
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劇場版「名探偵コナン」シリーズの22作目『名探偵コナン ゼロの執行人』は13日の公開だ。5年連続で興行収入記録を更新するなど、大人気の秘密はどこにあるのか。
96年1月にスタートしたテレビアニメシリーズを指揮し、映画製作にも関わるのが読売テレビ(大阪)の諏訪道彦エグゼクティブ・プロデューサー。「シティーハンター」や「金田一少年の事件簿」、「犬夜叉」など様々なアニメ製作に関わってきた名物プロデューサーに、シリーズの魅力や新作の見どころなどを聞いた。
「歴代の中でもとんがっているコナンだと思う。コナンはクールな感じが似合うんだけど、今回はそのクールさは突き抜けて、振りきれている。かっこつけている場合じゃない!という感じ。(劇場版は)いつもそうなんですけど、特に今回は」
真剣な表情で語り出す諏訪さんに、過去の21作を見ている記者は驚いた。これまでも、飛行船や雪山、軍艦などを舞台に、アクション満載の「とんがった」コナン像を見せてくれた。興収60億円を突破した直近2作も、銃撃戦や大爆発シーンが続く大きなスケールが話題となった。それを上回るなんて、どんな作品に仕上がっているのか?
諏訪さんによると、劇場版シリーズで爆発シーンが多いのは、映画特有の「スケール感」を感じてほしいからだという。
「子どもが飽きず、大人も満足できるように、テレビよりも画面に広がるもののスケール感を重視している。無意味な爆発はなく、爆発の原因あるいは結果が映画のストーリーにつながるようになっている」
今回も爆発原因が一つのミステリーになるという。
今作のキーパーソンとなるのは人気キャラクター「安室透」。毛利小五郎と同じく私立探偵の彼は、コナンの最大の敵・黒ずくめの組織(黒の組織)の一員「バーボン」、そして公安警察の「降谷零」の三つの顔を持つ謎の男だ。劇場版では16年の『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』に続き、2度目の登場となる。