著名人がその人生において最も記憶に残る食を紹介する連載「人生の晩餐」。今回、タレント・小堺一機さんの「オステリア・ヴォーノ」の「シェフの古くからのメニューちりめんじゃこ」だ。
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この店とはずいぶん前からのおつきあい。舞台仲間との食事に何度も利用させてもらっていて、つい先日も出かけたばかり。いちばん奥のコの字形テーブルが居心地がいいので、たいていこの席に陣取ります。
料理は気取りのないイタリアン。マスターが毎年イタリアを訪れていて、行くたびに現地で覚えた料理を作ってくれたりもする。黒板メニューも選ぶのが迷うほどぎっしりと書かれていて、僕が好きなパスタもいろいろあります。
そんな数あるメニューのなかから僕がきまって頼むのが、ちりめんじゃこのスパゲティ。もともと、じゃこが大好き(笑)。最初はものめずらしさもあって頼んだけれど、いまではやみつきになりました。ニンニク風味のオイルにピリッと唐辛子がきいていて、細い麺にじゃこが絡んでこれがうまい! 薬味のネギがたっぷりなのも嬉しいところ。日本人なら誰もが好む味ですね。これ以外に黒コショウがきいたスパイシーな「大人のカルボナーラ」もおすすめですよ。
(取材・文/今中るみこ)
「オステリア・ヴォーノ」東京都目黒区東山3‐15‐12ディライト東山B1F/営業時間:平日11:30~14:00L.O.17:30~23:00L.O.土日祝17:00~23:00L.O.(土日の昼は料理教室開催)/定休日:なし
※週刊朝日 2018年3月2日号