バブルを体感したエネルギッシュな女性の活躍がめざましい。社会は彼女たちに何を求めているのか。リターンした「バブル女子」たちを紹介しよう。
【「筋肉女子」で再ブレーク!帰ってきたバブル女子・渡辺めぐみ】
MXテレビ「ディスコトレイン」でDJ OSSHYさんと司会を務めるのは、歌手の早見優さん。ここ数年はライブハウス「銀座ケントス」などで洋楽のカバー曲を歌う機会が増え、昨年11月はマハラジャ六本木7周年イベントにも出演している。
「ライブの客層は40代後半以上のバブル世代が中心ですが、みなさん、ものすごくお元気ですねー。ちょっとぜいたく世代で、華やかな場所に出かけることを惜しまないのが特徴だと思います。このバブル世代がいるからこそ、経済はまわっていくのでは、とさえ思っています」(早見さん)
バブル全盛期は20代前半だった早見さんだが、少し上の先輩たちを見て、「うわぁかっこい~な。こんな大人になりたいな」と憧れていた。
「一生懸命働いた分、金曜日はマハラジャに行こう、みたいな感じですよね。全力で働くからこそ、すごく遊びが楽しいわけで」
当時、早見さんは仕事一筋。「横目でいいなぁと見ていたほうかな……」と言うが、CM撮影はいつも海外というぜいたくな時代。
「水着の撮影をスタジオでやった記憶がない。まだアナログの時代。フィルムカメラで撮影すると、ハワイの光がとってもキレイに写る。ある意味いい時代だったと思います。デジタルの今は、どこでもキレイな明かりで撮れちゃうんでしょうけど」
渡辺めぐみさんは昨年、50過ぎでビキニ姿を披露。渡辺さんといえば、モデル出身で、80年代に「笑っていいとも!」にレギュラー出演し、「よめきんトリオ」としても活躍した。数年前には、故・川島なお美さんが体調不良で降板した舞台に代役で出演した。昨年は「筋肉女子」として再ブレーク。
「まさか50を過ぎて、ビキニになるとは!」
渡辺さんは22歳のとき、「もう水着(の仕事)はやらない」と決めていた。だが、人生100歳時代、後半の人生をさらに充実させるためには、「筋力アップが不可欠だ」と考えた。繰り返し口にするのは、「健康寿命と医療費のかからない体づくり」。バブル時代、「ねぇ、あそこのカフェの男の子、かわいくない?」といったトークが中心だったのに、50歳を過ぎると、同世代と会うたび健康ネタや更年期トークで盛り上がる。しかし適度に運動し、よく眠り、ストレスもためない渡辺さんは、幸運にも病気もなく更年期症状とも無縁だった。
だが、将来を考え、良質の筋肉をつけることを決意する。週2~4回、1回1時間のパーソナルトレーニングと食事制限で美しい筋肉をつけ、WORLD LEGENDS CLASSICのビキニエリートで見事4位に入賞した。
「バブルを体験している人は意外に根性はある。やると決めたらやり通します」(渡辺さん)
最近は20代の後輩タレントから、
「こんな50代がいるなら、年をとるのは怖くない」
と声をかけられる。とはいえ、ライトを浴びない時期もあり、美容会社を立ち上げた。営業も商品説明もすべて自分でこなしたことも。当時をこう振り返る。