前出の関係者も、組織力はまだあると力説する。
「中央はともかく、社民党の地方組織は健在。各地域に事務所があり、職員や機関紙『社会新報』を配るボランティアなど汗をかく人もいる。風頼みの立憲民主党にはない要素で、双方が協力すれば大きな力になる。地方議員には『立憲民主党と一緒になったほうがいい』という声は根強い」
一方で、党のかじ取りを任された又市氏については「貧乏くじをひかされたようなもの」と話す。
「元党首の福島瑞穂氏は週刊誌に有力支援者の醜聞を書かれたばかりで返り咲きには間が悪く、沖縄の照屋寛徳氏は県議の息子への世代交代で手いっぱい。大分の吉川元氏は知名度不足。消去法で野党に顔が利く又市氏が選ばれたかたちです」
V字回復への道は険しい。(本誌・小泉耕平)
※週刊朝日 2018年2月9日号