
佐々木淳(ささき・あつし)(右)/1967年、大阪府生まれ。京都教育大学特修理学科(当時)を卒業後、IT企業に就職。東京勤務、数社の転職を経て、現在は外資系IT企業でSEとして勤務。ドライな考え方は外資系に向いていると思う一方で「今後のSEとしてのブラッシュアップについても考えたい」(夫)。「本当は一度リセットして、彼にも勉強する時間を設けてほしいんですけど……私が本当に好きなことをさせてもらっているので」(妻)(撮影/写真部・岸本絢)
「草食系男子」「年の差婚」などさまざまなキーワードを世に広めた妻、マーケティングライターの牛窪恵さんは、テレビにラジオに引っ張りだこ。それを支え続ける夫、会社員の佐々木淳さんは「ものすごく頭のいい、頑固者」(妻)。リゾート地での出会いから、二人のなれそめを聞いた。
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妻:初めて出会ったのは、1991年の3月。サイパンのリゾートホテルでした。
夫:お互い、卒業旅行で。僕らは関西の大学生で男3人。彼女たちは東京からの女子大生3人。
妻:同じホテルに泊まってたことも、お互いまったく知らなくて。
夫:その日の昼に、オプショナルツアーでマニャガハ島へ行ったんですよ。
妻:でも彼が同じツアーに参加してることにも、気づかなかった。夕方ホテルへ戻ってから、たまたま私たち二人だけがプールで泳いでて。
夫:友達は疲れて部屋に引き揚げてたので。
妻:突然、すごく強い風が吹いたんですよ。それでパラソルが飛ばされて。
夫:パラソルだけならどうってことないんですけど、その下にいすとテーブルがくっついてて、それが丸ごと、プールめがけて……。