「高齢者は筋肉があれば歩ける。『貯金』よりも『貯筋』です」

 加藤歯科医師は動きが軽いし、姿勢もいい。ユーモアがあって、滑舌もよく、笑顔もすてき。駅のホームで電車を待つときにはストレッチを欠かさない。趣味はサイクリングだそうで、昨年末まで日本サイクリング協会の副会長を務めた。

 筑波大学の精神科医・高橋晶医師は、リズムを意識した歩き方を大事にしている。「OFF」の状態では歩くことに集中するようにゆっくりと。歩く瞑想(めいそう)だ。

 東京医科歯科大学大学院の麻生義則准教授はプールで水中歩行。腕をよくふりながら、大股で歩く。歩いているといろんなアイデアが浮かび、ゴルフをしても疲れにくくなった。「運動だめ、寝だめ、食いだめはできません。日々の努力が必要なんです」(麻生准教授)

 聖路加国際病院の河津晶子・人間ドック科医長によると、がんは長期にわたる慢性的なストレスも要因となるが、運動不足も一因となる。

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