「運動不足であれば乳がんの再発率が高くなります。1日30分の有酸素運動で十分です」(河津医長)。その河津医長だが、仕事の後は、たとえ夜遅くなっても、できるだけヨガのレッスンに通う。

「どんなに疲れているときでも、何も考えずにゆっくりと呼吸をして体を動かすことで、心身共にリフレッシュできるのです」

 東京都健康長寿医療センターの許俊鋭センター長は、大量のニンジンを甘く煮詰めて食べている。魚もよく食べ、特にウナギや穴子は好物。肉を積極的に摂取することはないが、肉まんやギョーザには目がないそうだ。

 許センター長によると、健康長寿に大切なのは「栄養」だという。同センター研究所が8年かけて追跡し、発表した調査結果によると、BMI、総コレステロール、血清アルブミン、血中ヘモグロビンの各数値が低いほど生存率が低下するというのだ。低栄養が死亡のリスクを高めるようで、「ややデブぐらいがちょうどよい」(許センター長)。

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