シリーズを通じて最も好きなキャラクターは、アナキン・スカイウォーカーですね。惑星ムスタファーでのオビ=ワンとの壮絶な師弟対決は、興奮しつつも、涙なしには観られませんでした。アナキンにはフォースの両面性、つまり“光と闇”があり、その危うさがまたセクシーに映る。そりゃパドメも恋しちゃうよなぁ、というダークヒーローの魅力があると思います。俳優として言わせてもらえば、「おいしすぎる役」ですね(笑)。
前作「フォースの覚醒」は、新たな物語のスタートということで、新キャラクターやその活躍にワクワクすると共に、時代の流れという心地良い「せつなさ」を感じました。惑星ジャクーの荒野に沈んだままのスター・デストロイヤー。あのカットでエンドアの戦いが遠い過去のものだと知らされる。そして、ルークの不在。
嬉しかったのは、やはりハン・ソロとチューバッカの登場ですね。相変わらずの憎まれ口を叩く姿に胸が熱くなります。製作サイドの思惑どおりにね(笑)。
しかもそのハン・ソロが息子に殺されるとは!!
もちろんショックでしたが、その直後に浮かんだのは、カイロ・レンの人気に対する心配でした(笑)。今後どのような展開でカイロ・レンがファンから愛されるキャラクターになりうるのか。しっかりダークサイドに堕ちて、凶悪な強さでもって「ダース・◯◯」の名を与えられて欲しい! がんばって欲しいですね。
エピソード6「ジェダイの帰還」の時点で「最後のジェダイ」とはルークのことでした。ですから最新作「最後のジェダイ」は、ルークを中心に物語が展開するのでは。と、思わせておいて、そのルークが戦いのなかで倒されてしまうのでは!? もちろん、関係性が何であれ、ルークはレイを導き、ジェダイの教えとフォースの力を伝授するだろうから、この場合レイが“最後のジェダイ”となります。で、盛り上がったところで次作に続く、と(笑)。
レイがジェダイになるという前提で言えば、ルークとは父娘の関係では? しかしジェダイに結婚は許されていないはず。もしレイア姫の娘だとしたら、レイはルークの姪っ子ということになりますね。となると……カイロ・レンとは兄妹!? いやはや楽しみですね!
※週刊朝日 2017年12月22日号に加筆