
あべけん太(あべ・けんた)(左)/1987年生まれ。生後すぐにダウン症候群だと診断された。会社で働くかたわら、「ダウン症のイケメン」と自称してタレントとして活動中。著書は『今日も一日、楽しかった 』(朝日新聞出版)(撮影/写真部・小原雄輝)
ダウン症のイケメンタレントとしてテレビやトークイベントなどで活躍するあべけん太さん。自身の日常を綴った初エッセイ集『今日も一日、楽しかった』の出版を記念して、尊敬するカンニング竹山さんとの対談が実現。タレント「あべけん太」をもっとメジャーにしていくために――。トークの磨き方、キャラクターの打ち出し方などについて貴重なアドバイスをもらった。
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あべ 竹山さんにお会いできると思ったら緊張しちゃって、昨日はあんまり眠れませんでした。
竹山 今日のけん太くん、固いよね。番組の時はあんなにしゃべってるのに。
あべ 竹山さんのことを尊敬しています。格好よくて、テレビにもたくさん出ていて。僕も「アッコにおまかせ!」で竹山さんと共演したいです。
竹山 俺にキャスティング力はないから(笑)。そこはけん太君が出られるように自分で頑張るしかないよ。
あべ もっとトークが上手くなりたいんです。話していると噛んだり、飛んだりしてしまって。どうしたらいいでしょうか。
竹山 練習するしかなんじゃないかな。テレビをつけっぱなしにして、その前でずっとしゃべるとか。「お前、違うわ!」って突っ込んだりしながらね。バラエティに出ている人はやっこうやっていることです。
あべ そうなんですね。僕も「笑点」を観て勉強しているんですけど。
竹山 「笑点」はネタ番組だから勉強になるかのなあ(笑)。
あべ ポンポンというかけ合いとか会話の弾ませ方とか、そういうのを勉強できるかなと。