カンニング竹山さんはNHK・Eテレの番組「バリバラ」で自称“ダウン症のイケメン”あべけん太さんらと共演し、障害への考え方が変わったという。そして「竹山さんのようになりたい」というけん太さんの願いから2人の対談が実現。竹山さんがタレントとしての心構えをけん太さんに説いた。
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竹山:これからどんどんタレント活動をしていきたいということですね。
あべ:そうなんです。どうすればいいでしょうか。
竹山:いきなりだな(笑)。それは頑張るしかないよね。ダウン症を“ウリ”にしていくといったら語弊があるかもしれないけど、まずは自分がダウン症だということを堂々と言っていく活動をもっとしたらいいんじゃない。それが大きな武器になることは間違いないから。
あべ:そうですよね。頑張ります。僕、『今日も一日、楽しかった』という本を出したんですよ。
竹山:読みましたよ。堂々と生きているなあと思いました。書かれているのはけん太君の普通の日常じゃないですか。ビールを飲むのが大好きとか、レスリングやボクシングの練習を頑張っているとか、絵を一生懸命描いているとか。この本を読むとダウン症という障害があっても、いろんなことにチャレンジして楽しく生きている人がいるんだというのがよくわかりますよね。
あべ:ありがとうございます。
竹山:俺は「バリバラ」でいろんな障害者の方たちにお会いしたことで、すごく考え方が変わったんです。簡単に言うと抵抗感がなくなった。障害があっても好きなやつは好きだし、嫌いなやつは嫌いってことでいいんだなとわかったというか。変に気を使わずに普通にしゃべれるようになりました。
あべ:ダウン症がある人にもいろんな人がいますからね。僕は毎日すごく楽しいんです。ダウン症があってもなんでもできると思っています。運転免許も取れましたから。最後の筆記試験は55回目で受かりました。大好きな松井秀喜選手の背番号と同じ55回。