夏の一日は長く、まだ日があるうちからコンサートは始まる
夏の一日は長く、まだ日があるうちからコンサートは始まる
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上原ひろみ(p,kb)&Stanley Clarke (b,el-b)
上原ひろみ(p,kb)&Stanley Clarke (b,el-b)
エスペランサ・スポルディング(b)、ラヴィ・コルトレーン(ts)ら、若い世代をフィーチャーしたマッコイ・タイナー(p)・クィンテット
エスペランサ・スポルディング(b)、ラヴィ・コルトレーン(ts)ら、若い世代をフィーチャーしたマッコイ・タイナー(p)・クィンテット
コンサートは10PM過ぎまで続く
コンサートは10PM過ぎまで続く

 アメリカの夏は、5月の最終土日月のメモリアル・デイ・ウィークエンドで始まり、7月4日の独立記念日で最高潮に達し、9月の第一週末+月曜のレイバー・デイ・ウィークエンドまで続く。6月半ばぐらいから、全米各地の野外コンサート・シーズンが本格化し、9月初頭まで様々なジャンルの音楽に触れることが出来る。

 ニューヨークでも、市の公園協会の主催でマンハッタン、ブロンクス、ブルックリン、マンハッタン、クィーンズ、スタッテン・アイランドの各区の18箇所の公営公園で、100を越すのコンサートやダンス、演劇、映画上映、詩の朗読会など多くのイヴェントが開催され、その多くが無料や、任意の寄付($5.00)ほどで愉しめる。その中でも最大級のイヴェントが、セントラルのほぼ中央部のラムゼイ・プレイ・フィールドで催されるサマーステージだ。今年も6月11日から8月19日まで、様々なイヴェントがニューヨークの夏を彩る。1986年に始まり、今年で27回を数える。アメリカン・ポップスや、ジャズ系の音楽のみならず、世界各地のワールド・ミュージックがフィーチャーされることも多く、観客層がプログラムによって、大きく変化する。アフリカや、カリブ海の音楽を、彼の地の人々とニューヨークで満喫するというミュージック・トリップを体感できる。写真は2010年にケア・フュージョン・ジャズ・フェスティヴァルの一部としてサマーステージので開催された、ラヴィ・コルトレーン(ts)とエスペランサ・スポルディング(b)を擁したマッコイ・タイナー・クインテットと、上原ひろみ(p,kb)をフィーチャーした、スタンリー・クラーク(b,el-b)・バンドのダブル・ビル・コンサート。怒濤のピアノ・ソロに、満員の観客から“HIromi”コールが湧き上がる。今年は、7/3のノラ・ジョーンズ(vo,p)、7/21のベベウ・ジルベルト(vo)などがハイライトとなるであろう。

■Central Park Summer Stage (セントラル・パーク・サマー・ステージ)
6月半ばから8月半ば、時間はイベントにより変動する。
一部有料イベント(チケット制)、無料の場合は任意の寄附。
ラムゼイ・プレイ・フィールド(Rumsey Play Field)69th Street&5th Avenueから入場すると最短
http://www.cityparksfoundation.org/summerstage/
tel.212.360-2777