「政界の炎上クイーン」「浪速のエリカ様」などの異名を持ち、お騒がせ議員として世間の注目を集めてきた前衆院議員の上西小百合氏(34)。次期衆院選の不出馬を表明し、今後はタレント活動を中心に活躍の幅を広げていくと報道されたばかりだが、政界への野心は捨てていないようだ。本音を本誌に独白した。
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――不出馬の理由は。
野党共闘統一候補として立つという気持ちでいましたが、予想外に解散が早くて間に合わなかった。私の戦略ミスで、今は戦場に立つ資格はありません。今は「撤退するも勇気」という言葉で、自分をしずめています。
――選挙戦を傍らで見る気持ちは。
悔しくてしょうがないです。ただ、私には自分の信念を曲げてまで選挙に出るという考えはありません。選挙は人気投票じゃないし。私は下手に名前が知られている分、政策がブレたら次がないんです。
――それは、信念を曲げてまで出る人がいるように見えるということ?
希望の党の寄せ集め感は、ある意味すごいですよね。小池さんと民進党は、そもそも政策が真反対のはず。今回の選挙のために自分の信念を曲げた人は、本当にたくさんいると思います。
――逆に注目に値する人は。
枝野(幸男)さんが新党設立宣言で、ひとりぼっちで登場したのは本当にかっこよかった。ただ、次々と候補者がメディアに出ると、単純に居場所ができて喜んでいるだけかのように思われてしまう。立憲民主党は、枝野さんをスーパースターにするしかない。追い込まれて偶然できた党だけど、理念と政策は純粋なんだからシンボルを作るべき。せっかく膨れ上がった期待を、このまましぼませるのはもったいないと思います。
――政治家として、小池百合子東京都知事をどう評価する。
私の知っている限り、どんなにつまらない議員でも何らかの「正義」は持っています。その中で唯一、正義を持っていない政治家が小池さんだと思う。今、希望の党は「原発ゼロ」を掲げていますが、小池さんは過去に「非核都市宣言に賛成しない」と発言していました。今回の原発ゼロも、“お金集め”のために「とりあえず言っとくか」と判断したんでしょう。またしても、すごい“たぬきっぷり”だと思います。