「まずは無理を承知で、目標を立てて行動する。そうすれば、目標が達成できなかったとしても、自分磨きになる」
たとえ手近なところで言い寄ってくる男性がいたとしても、簡単に流れない。すぐに手が届かない存在だからこそ、相手に振り向いてもらうように頑張る中で、自分自身も磨かれるはずだと考えている。
「エグゼクティブクラスの外国人男性なんて、非現実的と思われるかもしれない。でも私は一日でも長く“女”でいたい。頑張ることで、自分をより極められると信じています。おかげで英語の勉強も続けられるし、毎日が刺激的。それだけで、この目標の意味があると思っています」
お次は、都内の結婚相談所でカウンセラーとして働く作田美希さん(仮名・27歳)。女優の武井咲に似た、クール系の美人だ。左手の薬指に指輪をはめているが、ボーナスで自分で買った“偽結婚指輪”。作田さんは独身だ。
「指輪は勤務中だけ。(客に)結婚していると思わせたほうが、カウンセラーとしての説得力がある。これ(指輪)を1年以内に本物と取り換えるのが目標です」
そんな作田さんが現在、交際中という男性は、実に6人に上る。うち4人とはマッチングアプリを介して出会った。もちろん本命も一人いる。それでもマッチングは続行中で、今週も新たに2人に会う予定だ。
本命がいるにもかかわらず、なぜ新たな出会いを求め続けるのか。作田さんは、「数をこなす中で、自分自身を知るため」だと明かす。
「自分は結婚相手に何を求めているのか、譲れないポイントは何なのかを知るには、数をこなすことが一番。そうした意味で、マッチングアプリは私にとって、婚活を成功に導くツールなんです」
数をこなすため、作田さんは、サービスが無料(女性のみ)のアプリを使う。相談所で働いて、出会いに高額な料金を払うのは「つくづく無駄だと感じた」ことも大きい。