「ロジャーは、舞台を観終わって、すぐ駆けつけたらしく、僕に会ったときは、ハァハァ息を切らしていました(笑)。それだけでもすごくパワーを感じたんですけど、話を聞いてみたら、ロケ地が沖縄、しかも僕が小さい頃から行っていた伊江島。その瞬間に、この映画に出演するのは、偶然を超えて、必然じゃないかと思ったんです」
「STAR SAND─星砂物語─」は、太平洋戦争末期の沖縄で、誰も殺さない米兵と、敵と戦わない日本兵、その2人を見つめる少女の物語。
「この仕事を始めて6年が経ちましたが、芝居をすることがどういうことか、いまだにわからないことだらけ。ただ、演じることは嘘をつくことではない。役を通して表現する喜びも哀しみも、すべて自分自身の中にある。だからこそ、誠実に自分と向き合い、表現していくんです」
役を通して痛みや哀しみ、幸福や孤独、信頼や苦悩……様々なことを感じられることが生きがいだという。
「子供の頃から成長スピードは落ちてると思いがちだけれど、実は同じペースで細胞は入れ替わっているし、ミクロの部分で人間は日々変化している。人や役や感情との出会いはすべてが冒険みたいなもの。絶対的に今日の僕は昨日の僕とは違う。“今日の自分”を愛し、信じていきたい」
※週刊朝日 2017年8月11日号
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