妻:しかもエープリルフールですよ。どっちに転んでもいいようにね?
夫:そんなことはないです。その前から、二人で結婚の話はしてたでしょ(笑)。でも僕からちゃんと言うべきかなと思って、頼んでいた指輪ができたのが3月31日だったんです。
妻:そうだったんだ。でも、プロポーズの言葉が全然聞こえなかったんですよ。3匹いる犬たちがワンワンほえまくって。
夫:アハハハハ。
妻:私を椅子に座らせて「目をつぶってください」と言って、プロポーズするためにひざまずいたんでしょ? 犬たちはきっと、今ちゃんが私に何かすると思ってほえたのよ。あのとき何て言ったの?
夫:これまでどおり変わらず仲良くやっていきましょう、みたいなこと。
――2009年の昭和の日。お互いの誕生日にちなんで夜11時12分に婚姻届を受理してもらった。
妻:結婚しても生活は何も変わりませんが、精神的に本当に元気になって、人としてまともになりました。私は、16歳で芸能界に入って歌のキャリアだけは長いけれど、世間知らずで非常識なところがあるので、何でも知っている、まともな今ちゃんには、本当に感心することばかりです。
夫:下町気質はパワーアップしたんじゃない(笑)。人との壁を乗り越える力はすごいですからね。
妻:友だちも多いものね。息子たちとも成人してから自由に会えるようになりました。今ちゃんは年も近いし頭もいいし、わからないことは何でも聞いているみたいです。昨日も長男が泊まりに来たのよね。
夫:みんなでテニスの錦織(圭)くんの試合をテレビで応援してました。
妻:何でも言いたいことを言い合える仲ですが、私、怒ると怖いんですよ。
夫:頭から湯気出てますから。
妻:今ちゃんが酔っ払って帰ってきたとき、どんだけ顔に落書きしたことか。
夫:床で寝てると、顔にいろんな落書きをされます。しかも油性ペンで(笑)。それを僕の友だちにメールしたり……。
妻:ハハハハ。
夫:ケンカしたときは基本、僕は黙ります。
妻:今ちゃんが怒ると、どんどん敬語になる。「違いますよね。それはこうじゃないですか?」とか。