(左)岩崎宏美(いわさき・ひろみ)/1958年、東京都生まれ。75年、「二重唱(デュエット)」でデビュー。2作目「ロマンス」で日本レコード大賞新人賞を受賞。82年、「聖母たちのララバイ」で日本歌謡大賞を受賞。2017年4月公開のディズニー実写映画「美女と野獣」ではポット夫人の吹き替えを行った。最新シングル「絆」発売中。8月16日にはアルバム「Hello! Hello!」を発売。9月からはコンサートツアー「Hello! Hello!」を開催する。(撮影/鈴木芳果)
(左)岩崎宏美(いわさき・ひろみ)/1958年、東京都生まれ。75年、「二重唱(デュエット)」でデビュー。2作目「ロマンス」で日本レコード大賞新人賞を受賞。82年、「聖母たちのララバイ」で日本歌謡大賞を受賞。2017年4月公開のディズニー実写映画「美女と野獣」ではポット夫人の吹き替えを行った。最新シングル「絆」発売中。8月16日にはアルバム「Hello! Hello!」を発売。9月からはコンサートツアー「Hello! Hello!」を開催する。(撮影/鈴木芳果)
この記事の写真をすべて見る

 2009年に結婚した今拓哉と岩崎宏美。10歳年の離れた二人だが、今も年上の岩崎が今の顔に落書きしたりと、仲睦まじく暮らしている。そんな二人の夫婦生活を聞いた。

※「『敵に回しちゃいけない』 夫が語る岩崎宏美の第一
印象」よりつづく

*  *  *

夫:宏美さんとは年も人生の歩んできた道も違うけど、単純にウマが合ったんですよね。僕はわりと物事を理詰めで考えるんですけど、この人は動物的な直感や勢いがある。僕の両親と初めて会ったときも、両親は“本物”の「岩崎宏美」の登場に戸惑い、重い空気が漂っていたんですけど、宏美さんが突然おやじに「義一、よろしく!」って言ったら空気がガラッと変わりまして(笑)。母親(芳江)のことは、「ヨッシー」って呼んでるし。

妻:はい。それからずっと、今ちゃんのご両親は「義一」「ヨッシー」と呼ばせていただいております。

夫:下町のコミュニケーション力ってすごいですよ。こういうやり方があるんだ!って思いましたもん。

妻:恐るべし下町パワーでしょ。今ちゃんは、友だちとご飯食べにいっても、立ち入った話には慎重だよね。

夫:まずはくだらない話で盛り上がるだけ。

妻:私は、仲良くなりたい人には自分のこともさらけ出すし、相手のことも知りたいから聞くんです。今ちゃんがお友だち連れてきて、その方が独身だったりすると「どうして結婚しないの?」とか私はすぐ聞いちゃう。

夫:ずっと遠慮して聞けなかったことを初対面で普通に聞くから、「あっ、聞いてる!」と(笑)。ただ、それが許される人と許されない人がいる。宏美さんは許される人なんですよ。

妻:今ちゃんには本当に感謝してるんです。息子たちと2カ月に1回会える権利があったのに、元夫が海外に転勤して、1年に1回しか会えなくなったときも、私はひとりで海外は無理だからいつも一緒に行ってくれて。子どもたちともよく遊んでくれました。

夫:今は、宏美さんがいなくても息子たちと遊びにも行きますしね。

妻:私はずっとそういう関係でいいと思っていたんですけれど、急に結婚することになっちゃって。突然、プロポーズされたんです。

夫:40歳と50歳になったタイミングで。

次のページ