「男はつらいよ」シリーズなどで、女優として実績を積み重ね、今年4月からはNHKの情報番組に出演、午後の顔になっている美保純さんの登場です。オープンマインドさが人気の美保さん。作家の林真理子さんと、大人の本音トークで盛り上がったのでした。
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林:美保さんは「あまちゃん」(2013年、NHK連続テレビ小説)にも出てたし、NHKに好かれてますよね。
美保:そうなんですよ、意外と。にっかつロマンポルノのころからちょいちょい使ってくれてて。NHKのスタッフは頭が良くて、東大出身がたくさんいますけど、そういう人たちとものすごく気が合うんですよね。真逆だから。スポンサー関係なく、いいキャスティングがしたいと思うと、私なんじゃないかな(笑)。でも、「NHKに出てるぞ」というステータス意識はないんですよね。
林:「5時に夢中!」(TOKYO MX)もすごい人気ですよね。東京だけじゃなくて、地方の人もけっこう見ているでしょう?
美保:北関東とか西のほうにも、放送地域がジワッと広がって。「奇跡の番組」と言われているらしい。
林:好き放題なことしてますよね。
美保:私、すごいエロネタを言ってもスケベにならないみたい。「ある程度の経験を積んだ人じゃないと、このエロネタはわからない」みたいな話が好きですね。
林:安定感も現役感もありますよ。美保さん、もう50代になってたんですね。変わらないですね、デビューのころと。
美保:8月で57歳になるんです。変わらないですか? ちょっと変わったと思うけど(笑)。
林:私の中では、20代とか30代で止まっちゃってる。そのころの美保さんって、とがってて、かわいくて、元気があって、カルチャーの最先端を行ってましたよね。
美保:言うことが小生意気で、新しい女の子だったのかもしれない。今の「さっしー」(指原莉乃)みたいな、ちょっとヤンチャな子でした。
林:たしかに、今でいうと「さっしー」かもね。