「私は血糖値の急上昇を避けるためにも、うどんではなくそばを食べるようにしています。夏はお昼ごはんに、そばにみょうがや納豆をたっぷりのせて食べています。さっぱりしているので、暑くて食欲のないときに重宝しますよ」
そして腸の若返りには、
「断然、ホットヨーグルトです。夜、就寝2時間前にこれを食べるようになってから、私は便秘をすることがなくなり、“快腸”です」
ホットヨーグルトは市販のヨーグルト100グラムを耐熱容器に入れ、ラップをせずに電子レンジ(500ワット)で40秒程度温めてつくる。
「私たちの腸内には善玉菌、悪玉菌、日和見菌があります。若々しい体づくりに必要なのは、悪玉でも善玉でもない“日和見菌”にアプローチすることです」
日和見菌にはその特徴から「デブ菌」(ファーミキューテス)、「やせ菌」(バクテロイデス)があり、研究が進んでいる。デブ菌は体に必要のないものまで吸収し、ため込んでしまう特徴がある。その結果肥満につながるとされている。一方、やせ菌のバクテロイデスは、脂肪が脂肪細胞に送り込まれるのを阻止し筋肉に取り込んでエネルギーに変える働きがあるとされている。
「肥満を防ぐにはデブ菌の割合を減らし、やせ菌を増やすのが一番。ホットヨーグルトは、このやせ菌を手軽に増やすのに役立ちます。電子レンジでヨーグルトを腸内温度と同じ約38度前後に温めることで、有効成分の吸収率が高まるのです」
やせ菌が優勢な腸内環境が整えば、体に必要ないものは“たまらない体”になり、若々しい体形の取り戻しにつながる。これはやらない手はないかもしれない。
アンチエイジング医学の第一人者・白澤卓二さんも腸の若返りに気をつかっている。
「いつまでも老けないで若々しく生きるためには、体の免疫力をつけることです。そのためには、まずは免疫細胞が集まっている腸内の環境を整えること」