ガード下にたたずむ居酒屋を文化にまで昇華させた酒場詩人・エッセイストの吉田類さん。ホッピーや日本酒を上品にたしなむ独特の雰囲気が素敵で、お茶の間ではアイドル的な人気です。作家の林真理子さんが、吉田さんのお酒の強さについて直撃しました。
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林:ネットで、「吉田類は本当は下戸なんじゃないか」という説が流れたそうですけど、先日もおいしそうにグイグイ飲んでいましたよね。
吉田:僕、1升(1.8リットル)近く飲んでも顔に出ないんですよ。ただ、舌が回らなくなります。そこからですね、ほんとに酔っぱらった感じになるのは。テレビ番組を撮るときは、調子に乗ると1軒でだいたい1升はいきます。1日で2週分撮りますから、そのあと二つ目の店に行くんです。だから店に入る前から酔っているんですよ(笑)。
林:そのあと帰って原稿を書いたりするんですか。
吉田:いや、起きてからです。必ず寝ますね。帰るとだいたい12時を回っていますけど、5時前には目が覚めますので、5時には始めます。
林:二日酔いもないですか。
吉田:ないですね。すっきりです。
林:それを365日ですか。
吉田:締め切りに追われたら、ごはんを食べる時間もないですから、酒も飲みませんけど、ほぼ365日に近いでしょうね。300日ぐらいはそうかもしれません。
林:昼間はあまり飲みませんか。