吉田:いや、朝から飲んでますよ。雑誌で「朝飲み」という特集を組んだときとか。朝酒もあるし、昼酒もあるし。最後の締めはバーが多くて、マティーニで終わる。そのころはもう意識がないですけどね(笑)。
林:最後はバーというのがカッコいいですね。女の人がいるお店にはあんまりいらっしゃらないですか。
吉田:行かないです。ぜんぜん興味ないですね。「興味ない」って言ったら誤解されますけど(笑)。大衆酒場でいろんな人間の顔を見て、生活感を感じながら飲むほうが、ずっと楽しいです。
林:私の友達がときどき銀座のおでん屋に連れていってくれるんですけど、そのお店の前に、座るだけで数万円の高級クラブがあって、彼が「俺はついにあそこに行くことなく、おでん屋で終わる人生だったんだ」って言うんです(笑)。
吉田:僕は、行くんだったら祇園とか上七軒とかですね。ああいう伝統的なお座敷の遊びは好きです。
林:若いときはお酒で失敗なさったこともあります?
吉田:これだけ長く飲んでまだ苦情が来ないところを見ると、まあまあ大丈夫な飲み方をしているんじゃないかなと(笑)。
※週刊朝日 2017年5月19日号より抜粋