政治ジャーナリスト、角谷浩一氏はこう突き放す。

「余りに不用意な発言で大臣の自覚がないと言わざるを得ない。安倍首相は復興相を閣僚の中で軽く見ている。被災地復興は内閣の根幹に関わる重要な問題。先週離党した中川俊直前経済産業政務官をはじめ、政権の緩み、おごりが目に余る。公明党の反発は非常に強く、連立関係と都議選への影響が出てくるのは確実だ。次期総選挙についても、解散はさらに難しくなった」

 自民党関係者は「今村氏はもともと、額賀派に所属していたが、入閣出来ずくすぶっていた。そんな今村氏を引き取り、入閣させた二階幹事長は大恥をかいた。自業自得ですよ。一層の党内引き締めのため、解散風を再び吹かしていくのではないか。若手だけでなく、ゴールデンウイークに自民党議員全員、海外行くなと言い出しかねない。支持率は依然として高いですが、じわりとボディーブローのように政権にダメージを与えていくのは間違いない。共謀罪の今国会成立に向け野党に格好の攻撃材料を与えてしまった失態だ」と話す。(本誌・村上新太郎/桐島瞬)

※週刊朝日オンライン限定記事

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