教育勅語の内容にはこういったこともある。
<万一危急の大事が起ったならば、大儀に基づいて勇気をふるい一身を捧げて皇室国家のためにつくせ>(旧文部省図書局の通釈)
『日本会議 戦前回帰への情念』などの著書がある戦史研究家の山崎雅弘氏は、こう指摘する。
「日本会議やそれに連なる政治家たちは、国民が国家に奉仕する戦前の価値観こそが、日本の本来あるべき姿だと考えているのです。だから、教育勅語を暗唱させた塚本幼稚園のような教育を本当にやりたくて、日本会議のメンバーや安倍首相夫人は講演に行っていたのです。さまざまな政策が戦前回帰の方向に行っていることを警戒すべきです」
※週刊朝日 2017年4月28日号