現職の安倍晋三首相にちなんだ学校名称を計画していた
現職の安倍晋三首相にちなんだ学校名称を計画していた
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 学校法人「森友学園」が大阪府豊中市の国有地を「激安」で購入したとされる「疑惑」。4月に開校予定の「瑞穂の國記念小學院」の生徒募集で、ビックリするような書類を配布していたことがわかった。

 本誌が入手したゆうちょ銀行の払込票には、こう記されている。

安倍晋三記念小学校の寄附者銘板にお名前を刻印>

 現職の安倍晋三首相にちなんだ学校名称を計画していた。

 払込票は2013年から14年ごろにかけて、森友学園が経営する塚本幼稚園(大阪市)の保護者や関係者に配布されたという。

「当時から小学校新設の話が出ていた。どんな学校なのかと思っていたら、この払込票が送られてきて、『なんだよ』と驚いた」

 そう話すのは、幼稚園に子供を通わせていた保護者の一人だ。

 現職首相の名前を学校名にするという前代未聞の発想。それは幼稚園と首相の昭恵夫人との関係にある。

 15年9月、昭恵夫人は瑞穂の国記念小学院の名誉校長に就任。学校説明会で講演を行った。首相の妻による講演だけに、大勢の聴衆が集まったといい、先の保護者は、

「昭恵夫人が名誉校長に就くと知り、この払込票を思い出した」

 昭恵夫人との関係について、森友学園の籠池泰典理事長は本誌の直撃にこう話す。

「幼稚園のPTAの方から昭恵夫人のご紹介を受けました。幼稚園をご視察していただいた際、『日本の歴史、伝統を重んじ、日本人の美徳を愛する安倍首相の国家観に賛同しております』などとお話しさせていただき、意気投合しました。安倍首相が一度首相をお辞めになられ、衆院議員の時、ご本人ともお目にかかった」

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