立候補した与謝野氏(上)と石川氏(下)のポスター
立候補した与謝野氏(上)と石川氏(下)のポスター
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五十嵐氏
五十嵐氏

 東京都千代田区の有権者は4万8千人と、東京23区の中で最も少ないが、千代田区長選(29日告示、2月5日投開票)は、大いに注目される。小池百合子都知事(64)が支援する現職の石川雅己区長(75)と、都議会のドンこと内田茂都議が擁立の中心となり自民党の推薦を受けた与謝野信氏(41)との「代理戦争」が繰り広げられているからだ。

 4期16年を務め、5期目を目指す石川氏を直撃すると、小池知事についてこう語った。

「一緒にポスターを撮ってくれるということはね、支援をしてくれるという認識でいます。1月22日の激励会でも、小池さんは私を実行力のある方だと言ってくれた」

 百合子旋風に乗り、有利に選挙を進めるが、待ったをかけるのが、ドン内田氏が支援する、与謝野馨元財務相(78)の甥(おい)にあたり、歌人の与謝野晶子を曽祖母にもつ与謝野信氏だ。その信氏に飯田橋駅前で手応えを聞いてみた。

「現職の壁があり厳しいですが、手応えはあります。代理戦争というコンセプトは違うと思います。私自身は戦争反対です」

 知事派の圧勝かと思いきや激戦となっている。

「25人いる千代田区議のうち、石川さんを支援する区議は3人くらい。対して与謝野さんを支援する区議は15人にのぼります。区議会では圧倒的に与謝野さんが多数派なんです。反区長の区議が多く、区長と区議会はねじれた関係で、石川さんだけは区長にしたくないという区議もいる。小池知事は石川さんの身体検査が不十分なんじゃないですか」(同区の区議)

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