「公明党は次の都議選で10人弱の新人を立てる予定で、小池氏と敵対して刺客を立てられたくないので、すり寄っている。民進党も厳しいため、『小池フィーバー』に乗ろうとするでしょう。ただ、両党とも勝ち馬に乗りたいだけ。小池氏が結果を出せなければ一気にひっくり返る可能性もある」

 ただ、そんな小池知事に思わぬ「援軍」も現れた。橋下徹前大阪市長が自身のツイッターで、五輪施設の費用が約100億円縮減されることを挙げ〈今回の小池さんの政治は大成功〉と評価。〈小池さん、新党結成するなら年内がタイムリミット〉と呼びかけたのだ。

 9日には松井一郎大阪府知事が、地域政党設立の可能性について「(小池知事と)一度ゆっくり話をさせてもらいたい」と発言。小池知事も10日、都議選での候補者擁立に意欲を示した。維新との本格タッグが実現すれば、都議選は小池知事のペースとなる。「劇場」の行方は、来年も予測不能だ。(本誌・村上新太郎、小泉耕平)

週刊朝日 2016年12月23日号

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