橋本氏とタッグを組む「ウルトラC」はあるか (c)朝日新聞社
橋本氏とタッグを組む「ウルトラC」はあるか (c)朝日新聞社
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「小池百合子劇場」の影響で国政選挙並みの注目を集めそうなのが、来夏に行われる東京都議選である。

 小池新党が結成されて最大与党の自民党を切り崩すという観測もあったが、風向きが変わってきた。

 小池知事が打ち出した東京五輪の3会場の見直しが難航。最後の望みだったバレーボール会場の横浜アリーナへの変更も、林文子横浜市長が「難しい」との認識を示したことで、クリスマスを待たずして玉砕ムードになってきた。12月9日の定例会見では「コストとインベストメントを整理しようと思います」と軌道修正を図るも苦しい展開だ。

 9、10月の都議会定例会ではヤジも少なく様子見ムードだった自民党都議団も、7日の代表質問ではいよいよ小池知事との対決に本腰を入れてきた。

 豊洲、五輪問題などを突っ込まれ、小池知事は防戦一方。答弁中、多くの自民党議員が「答弁になってない!」などと激しくヤジを飛ばした。前回の定例会では沈黙を続けていた“ドン”こと内田茂都議も、「自分がやったことじゃないか」などと小池知事を嘲笑するように何度もヤジった。

 小池知事は、来夏の都議選で「旋風」を起こせるのか。都政新聞の平田邦彦主筆は、悲観的な見方を示す。

「『希望の塾』で候補者と資金を集めているのでしょうが、新党には足りない。都議選で自前の候補を立てても、通せるのは多くても3~4人が限度ではないか。それだけの勢力では何もできません」

 ただ、小池知事の戦略次第では議会への影響力を増す可能性はある。都政に詳しい自民党幹部がこう語る。

「知事選で市民に呼びかけたように、既存の都議たちに対し『知事派の候補はグリーンのものを身につけてください。そうすれば応援しますよ』という形をとるのでは。公明と自民党の一部は乗るだろうし、苦戦が予想される民進も手を挙げる。新党をつくらなくても、議会に勢力ができます」

 実際、公明党は知事寄りで、自民党が賛成した昨年度の市場会計決算にも反対し、不認定にした。前出の平田氏はこう語る。

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