薄毛に悩む30~40代女性が増えている。リクルートライフスタイルの2014年2月の「薄毛に関する意識調査」によると、20~59歳の男女2万203人(男性1万169人、女性1万34人)が回答し、女性は30代から薄毛に悩む人が増え、40代以降は女性のほうが男性よりも気にしていることがうかがわれる。女性に多いといわれる薄毛が全体に広がる「びまん性脱毛症」改善の奮闘ぶりと、専門家のアドバイスを紹介する。
自然治癒力を促す改善策よりも、早めに薄毛の悩みを解消したい場合は、クリニックで治療する人も少なくない。そこで処方されるのは、発毛を促す内服薬として世界で初めて効果と安全性が認められた薄毛治療薬「パントガール」だ。
薄毛治療専門の銀座HSクリニックの北嶋渉院長は、
「含有される必要不可欠な栄養素や有効成分を体内に供給するので、女性の薄毛(びまん性脱毛症・分娩(ぶんべん)後脱毛症)や抜け毛を改善するのに効果的です。これまで女性の薄毛治療薬といえば、外用薬や頭皮への注入法しか選択肢がありませんでしたが、パントガールによって、費用負担を抑えた手軽な薄毛治療が可能になりました。安全性が高いので、継続的に使用しても安心です」
と効果を説明する。
北嶋院長によると、臨床試験では、3カ月間の使用で70%の人の抜け毛が減少し、20%の人は抜け毛がほとんどない状態にまで改善する結果が確認されているという。
川原桂子さん(仮名・43歳)は、3年前に損保代理店を起業した。多忙のため、睡眠は1日3~5時間。ほぼ外食で出張も多く、気がついたらコンビニ食が続く生活になり、昨年からびまん性薄毛に悩むようになった。
クリニックではパントガールを処方され、それを半年間服用し、同時にプラセンタ注射を打ったことで、ようやく薄毛が目立たなくなった。
川原さんは生活を改めたといい、
「コンビニ食を避けて、できるだけオーガニック専門店の有機野菜や総菜を食べるようにして食生活を改善し、睡眠もなるべくとるようにしました」
OLの東由美香さん(仮名・38歳)は、もともと猫っ毛だったが、数年前から抜け毛が増え、髪全体のボリュームが気になるようになった。パントガールと育毛剤(ミノキシジル)、ノーニードルメソセラピーを併用して、半年ほど通院した。
東さんが薄毛に悩むようになったのは、主任から係長代理に昇進したころ。部下を育成することへのストレスを感じていたといい、
「休日はスパや温泉に行くなどストレスを発散しました。髪のボリュームが回復したので、服用も継続しようと思っています」