ドラマはもちろん、バラエティー番組でも活躍する沢村一樹さん。「メンズクラブ」のモデル出身の沢村さんですが、当時は意外な苦しみがあったと作家・林真理子さんとの対談で明かしてくれました。
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林:モデル時代は、チラシの仕事もいやがらずにやったとおっしゃってましたね。私も売れないコピーライター時代、広告プロダクションに入ってスーパーのチラシのコピーを書いてたんです。
沢村:へえー、そうなんですか。
林:いつかサントリーとか資生堂とかやりたいなと思いながら、「秋物衣料3割引き お早めに!」とか。チラシって広告業界のヒエラルキーの中では低くみられるんですよね。
沢村:チラシの仕事をやりたがらないモデルもいましたが、僕は楽しくやっていました。ジャケットをきれいに見せたりするのに、スキルがいるんですよ。そういうの得意だったんです。
林:どこのチラシが多かったんですか。
沢村:何でもやりましたけど、百貨店が多かったですね。2、3回ですけど、スーパーもやりました。
林:「メンクラ」をやる前?
沢村:「メンクラ」をやりながらですね。「メンクラ」に出ながらだと引きがすごいんです。みんなやりたがらないからガッポガッポというか(笑)。仕事はたくさんありました。
林:それで遊びに行ったり?
沢村:でも、あまり派手に遊ぶタイプではないんです。「沢村が一緒だったらきょうはタダで飲める」という連中がいっぱいいたぐらいで。
林:すごくモテたでしょう?