放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、手土産にも喜ばれる「サンドウヰッチ」について。
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テレビ番組の楽屋では欠かせない“局弁”を、ラジオ番組で見かけることはほとんどない。
ラジオは、テレビよりもスタッフの数がヒトケタ、ないしはフタケタ少ないからだろうか。よほど長時間の生ワイドでもない限り、お弁当をとることはナシ。終了後、反省会を兼ねて外食に行ったり、番組中、ちょっとしたものをつまんだりすることが多いのだ。
「時間帯にもよりますけれど、差し入れてもらっていちばんうれしいのはサンドイッチですかねぇ」とは、週末、生放送のラジオ番組を担当している某男性タレントの弁だ。
「打ち合わせ中とか、本番中、チョコッとつまむことができるし、オンエア後、ご飯に行く場合でも、ちょうどいいんです」と。
以前も書かせていただいたが、あまりにも空腹でラジオ番組に臨むと、グ~ッというおなかの音を高感度マイクに拾われてしまう。
かといって満腹で本番に臨むと、ゲップが出てしまったり、歯磨きやリステリンをしても共演者や、すぐ脇に居る放送作家らに対し、口臭を気にしなければならないハメになったりする。
そんなさまざまな理由でも「ちょうどいい」のがサンドイッチ。それも、最近流行りのフィリングがはみ出てくるようなモノではなく、昔ながらの英国風サンドイッチが最適なのだ。