■「NOと言える東京」を掲げ大差で当選


6代・石原慎太郎(作家)
当選4回
在任期間:1999年(66歳)~2012年(80歳)
強いリーダーシップでディーゼル車への排ガス規制や新銀行東京設立などの政策を推し進めるが、「衆院選へ立候補する」と、突然辞任

■史上最多得票433.8万を獲得し当選
7代・猪瀬直樹(作家)
当選1回
在任期間:2012年(66歳)~13年(67歳)
石原都知事の後継指名を受け、選挙戦では圧倒的な強さで勝利したものの、医療法人・徳洲会から5千万円を受け取ったことが発覚して辞職

■「東京を世界一の都市にする」と当選
8代・舛添要一(国際政治学者)
当選1回
在任期間:2014年(65歳)~16年(67歳)
自民都連などの推薦を受け当選。新国立競技場の見直しやエンブレム問題などをめぐり、東京五輪の問題が表面化。6月21日、政治資金の「公私混同」問題を受け辞職

 現在、47都道府県の知事は中央省庁出身者が約6割を占める。だが、官僚出身の都知事は2人だけ。経済学者、タレント、作家など、その経歴は実に多彩で、選挙結果は都民の「気分」や「ムード」に大きく左右されてきた。その結果がこの通り。今回はもう「気分」で選んでいる場合じゃありませんぞ。

週刊朝日  2016年8月5日号