贈り物として、自分自身を“大人”として演出するものとして、知っておきたい“粋”な一品。今回は、421(よつい)の「富士山 ぐい呑(青朱2個セット)」を紹介する。
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錫(すず)の器が酒好きに愛されるのは、酒がまろやかになるから。錫の何が作用してそうなるのか科学的には解明されていないが、古くから酒器に使われてきた。酒のうまさは理屈では語りつくせない。錫と酒との相性のよさは舌が証明してくれる。
熱伝導率が高い錫は、夏にうってつけ。このぐい呑は、数分冷蔵庫に入れておくだけで、注いだ酒がすぐ冷える。冷酒の冷たさもすぐに器に伝わるから、飲み口が涼しいのもうれしい。
6月26日で、富士山が世界文化遺産に登録されてから3周年。日本一の山に思いを馳せながら、このぐい呑で一献いかが。
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※週刊朝日 2016年6月24日号