「新井さんは田舎者で、オシャレな世界に憧れていたんでしょう」。わかる人は、みんなそれに気づいている。
「新井編集長は茨城出身なんでしょ」「茨城のどこ? 下館か。(中略)こんな浮ついた雑誌作ってるんだったらさ、ちょっとでも下館の役に立とうとか思わないわけ?」
いまだに原宿、代官山、恵比寿とか持ち上げてる「SWITCH」って、もうズレまくってるよ。マツコがエセ雑誌の駄目な点を指摘してあげるのだが、マツコにそんなこといわれた日には、新井編集長は逆に喜んじゃうんだよな。
「本当に潮目を変えたいならあたしではなく、誰も見たことがないオカマを探してこなきゃだめよ」。こんなふうに、雑誌とテレビと街を巡る真剣な考察が惜しげもなく放たれる。
※週刊朝日 2016年5月27日号