「彼はひざが相当悪くて、痛むんです。その痛み止めのつもりが、覚醒剤に染まるきっかけになった。いったん中毒になり、人間を廃業しているんですから、そんなに簡単にシャブから抜けられるのか……」

 清原被告の公判前の5月9日、密売人の小林和之被告(45)が保釈された。

 小林被告は昨年9月と今年1月、群馬県太田市内で、清原被告に覚醒剤を合わせて1.8グラム、12万円で譲り渡した罪に問われていた。捜査関係者の証言。

「清原は買った相手についてなかなかしゃべらなかった。保釈された小林以外ともクスリ関係で接触していた可能性がある。それも複数だ。清原には、広域暴力団の大物組長との交友についても聴いたが、そういう話になると、とたんに口が重くなった」

 以前、何度か暴力団にクスリのことをばらすと脅されていたというのだ。

「普通は困るのでやめるもんだが、それでもやめない。そこまで依存していたということだ。逮捕直後も、明らかに挙動がおかしく、クスリが抜けきるまで、けっこう時間がかかった。取り調べに応じる姿はとても番長とか言えた感じじゃない。普通のおっさん。それとクスリがないと女とやれないとか言っていたよ」

 前出の清原被告の知人男性は、

「シャブの密売ルートに関しては大きな闇の力が働いている。そんなに単純なものではない。表に見えているものはダミーでしかない」

 と、首を振りながら話した。

「いったんシャブの味にハマったんだから、これからの人生はただシャブをガマンするだけなんです。まわりから番長、番長と持ち上げられて、カネを湯水のように使い、好き放題生きてきた。清原はどこまでいっても清原でしかない。もう、すでに魔の手が忍び寄っていると聞いている」

 これからの更生を不安視する声が上がる一方、真摯に社会復帰を支援する声もある。「再就職先によかったらうちのキャンパスをどうぞ」と呼びかけるのは日本航空学園の梅沢重雄理事長(63)。

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